何年かぶりに福島原発を見に行く

何年かぶりに福島原発を見に行きます。

まずは名古屋からいわき市まで移動です。

いわき市のアクアマリンいわき へ寄り道します。

潮目の海
ビンチョウマグロ

いわきのあたりは親潮と黒潮の潮目で、良いお魚がたくさんいるようです。

この潮目の海の水槽ではマイワシとサバのベイトと、マグロ、スマガツオが同じ水槽で泳いでいます。

まさにベイトの下に青物がついている状態が再現されていて大変素晴らしい展示です。

マグロとかは動かないベイトにはあんまり反応しなくて動くベイトによく反応しています。ジギング的には大変勉強になりました。

そんなわけで、1日目は移動と水族館でおしまいです。

2日目、いわき市でチャリを借りて、寄り道をしながら原発の北のホテルへむかいます。

颯サイクル

国道6号は自転車でも通れるようになったみたいです。

さて、原発周辺に行く前に放出された放射性物質について、おさらいします。

福島原発から放出された核種は以下のようです。

  • トリチウムH-3 半減期12年
  • ストロンチウム90 半減期29年
  • ヨウ素131 半減期80日
  • セシウム134 半減期2.1年
  • セシウム137 半減期30年
  • プルトニウム239 半減期24000年

このうち、問題になるのはヨウ素とセシウム、ストロンチウムです。プルトニウムはα線を出すので、内部被曝が怖いですが、ほぼ出なかった模様です。ほとんど検出されていません。

ヨウ素は半減期が短いので短時間で崩壊して現在ではほとんど問題ないかと思います。

やはりセシウム137が問題となるかと思いますが、量の問題ですね。セシウムは化学的にはカリウムに似ていて特定の場所に蓄積しないみたいなので、内部被曝的には比較的安全なのではないかと。

そんなわけで、6号とその周辺を走ります。

期間困難地域に差し掛かると、10年くらい?放置された畑とかあってとても良い景色です。人がいなくなった世界。SFです。

帰還困難地域がどうな分布になっているか見ると、住宅がある場所はよく除染されていて、入れるようになっています。

まだ期間困難地域になっているところはほとんど森で、除染する価値が低いので後回しになっている印象です。

入れるようになった地域で、実際に放射線カウンターで測ると0.9μSv/hでした。

これは問題がない放射線量ですね。年間で7ミリシーベルト。全国平均では自然被曝が2.1ミリシーベルト、医療被曝が3.8ミリシーベルトなので、7ミリシーベルトなら有意差はなさそうです。

家があるけどもう住んでいた方が戻られていない地域とか、まだ期間困難地域の場所は定期的にパトロールがされているようで治安はとても良さそうでした。

所々に放射線を測定するポストがあります。ここは1.17μSv/h

そんなわけでホテルに到着。

福島の海岸線はアップダウンがかなり多くて大変です。76km程度の走行、獲得標高は850mほどです。電動アシスト出ないとなかなか疲れちゃう感じです。

ビジネスホテルARM双葉にて宿泊、ここは原発工事の方向けの宿といった感じで、建物も比較的簡易な感じでした。

3日目、昨日の道を戻って帰ります。

帰りは少し別のあたりを探検します。

除去土の保管施設

以前行った時は除去土の保管施設がもっとたくさんあった印象ですが、今はそんなにおおくありません。

これは最後はどこへゆくのでしょう。放射性物質はそんなに多くないと思うので、放射性物質が相応に崩壊したところで埋立地とかにゆくのでしょうか。

福島原発の周りは回復に非常に努力され、治安もよく維持されているようです。

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