@Akamatsuは言いました
半分同意。
ただ、価値が何かというところは少し正確に定義したほうがいい。
僕はデジタルコンテンツには商業的な価値がなくなるのだと感じている。
デジタルであろうとなかろうと誰かが作ったコンテンツには一定の価値はある。
だけれどもそれがお金に変換できるかどうかは、それを伝える媒体によってやりやすさが異なる。
CDが出た時、それはデジタルコンテンツだけれども物理的な媒体に束縛されていて、簡単にコピーができなかった。だけれども素晴らしいポータビリティや再生の容易さから音楽が聴かれるチャンスが増えた。
だけど、インターネットの登場とコンピュータの飛躍的な進歩のお陰でCDなんてクソみたいな媒体に束縛されなくたって音楽を伝えることができるようになった。
そのおかげで海賊版は溢れて、音楽は売れなくなった。聞かれなくなったわけじゃない。お金に変換できにくくなっただけ。
デジタル化される中で、コンテンツは過去のコンテンツと横並びにされる可能性が高まった。昔のCDを買うのは難しいけど、デジタル化された音楽なら無限に並べることができるからね。
このへんをロングテールだとか言ってたけど、結局はテール部分はないに等しくて、素晴らしいコンテンツだけが売れる世界ができた。
デジタルコンテンツ時代に盛り上がるのは作る人と消費する人がごたまぜになったようなプラットフォームだと思う。ニコニコ動画のような。
デジタルコンテンツが素晴らしいのは庶民がプロと全く同じ環境を簡単に持てるところ。コンテンツの民主化。
CDをリリースしたり、音楽の道を選んだり、絵画を描いたり、ゲームをつくったりできるのは限られた才能のある人だけだったけど、コンピュータの進歩とインターネットの破壊的なパワー、AppStoreやニコニコ動画のプラットフォームによって、誰もがコンテンツを作って拡散させることができるようになった。
このコンテンツの民主化が、TVや雑誌とかのメディアが創りあげてきた均質な文化を壊しつつあって、内輪ネタとか、くだらないネタがほうぼうで誕生する分断化された世界ができつつある。
そんな中で、大きな企業が利権を握って民衆をコントロールしようなんてことは不可能。だからCDは売れないし、スターも生まれない。AKBはニコニコ的な文化に基づいてるから売れたのだ。
まだこれからコンテンツがどうなっていくかは僕は正確に予想することはできないけど、民主化されていくのは確実だと思う。